お菓子メーカー一同へ
日頃より、多くの方に愛されるお菓子を製造してくださりありがとうございます。私たちは、原材料の見直しをお願いしたく、この手紙を書いています。
現在、多くの人気スナック菓子には、鶏がらパウダーやミルクパウダーをはじめとする動物性原料、また調味料(アミノ酸等)、着色料、香料、保存料などの添加物が多用されています。これらは味や保存性を高める一方で、次のような課題があります。
現状の課題
卵アレルギーは、日本の食物アレルギー原因の第1位で、乳幼児の最大10人に1人近くが経験します
甲殻類(えび・かに)アレルギーは成人の食物アレルギー原因の第1位、魚類は第3位とされ、えび風味や魚介エキスを使った商品も無関係ではありません
牛乳アレルギーは、小中高生のおよそ100人に1人にみられます
ヴィーガン、ベジタリアン、また宗教上の理由で動物性原料を避ける人が、安心して選べる商品が少ない
日本では、卵・乳・小麦・えび・かに・そば・落花生・くるみの8品目が表示義務のある「特定原材料」、鶏肉・豚肉・牛肉・さけ・さばなど20品目が表示推奨の「特定原材料に準ずるもの」として、国が公式にリスクを認識しています。今回お願いするチキンパウダー・ミルクパウダー不使用の選択肢は、この中でも特に影響の大きい品目に対応するものです。
そこで、以下をお願いいたします。
動物性原料の代替化
1
チキンパウダー・ミルクパウダーを使わない商品ラインを用意すること
昆布だし
椎茸エキス
酵母エキス
野菜パウダー(玉ねぎ・にんにく)
トマトパウダー
2
えびエキス・かにエキス・魚介エキスを使わない選択肢を増やすこと
海藻エキス(うみぶどう・昆布)
スモーキーパプリカ
醤油パウダー(植物性)
味噌パウダー
3
動物性油脂(ラード・バターオイル)を植物性油脂へ切り替えること
菜種油
米油
ひまわり油
ヤシ油(持続可能調達)
オリーブ油
4
動物性乳化剤・ゼラチンを植物性代替に変更すること
大豆レシチン
ひまわりレシチン
寒天・カラギーナン
こんにゃくパウダー
ペクチン(果実由来)
植物性うま味・フレーバーの開発
5
鶏がらパウダーなど動物性エキスに代わる、植物性のうま味成分の開発と採用を進めること
昆布グルタミン酸(天然)
椎茸グアニル酸
トマトイノシン酸(植物性)
発酵酵母エキス
栄養酵母(ニュートリショナルイースト)
6
人工香料・動物由来香料を自然由来の植物性香料に置き換えること
ハーブ・スパイス抽出物
柑橘系天然香料
バニラ(植物由来)
スモーク液(植物性)
添加物の削減・代替
7
添加物(調味料・着色料・保存料など)を段階的に削減すること
パプリカ色素(天然)
ターメリック(天然着色)
ビタミンE(天然保存)
ローズマリー抽出物
緑茶抽出物(抗酸化)
表示・情報開示
8
パッケージに動物性不使用・ヴィーガン対応を明確に表示すること
「動物性原料不使用」表示
ヴィーガンマーク導入
アレルゲン別フィルタリング(ECサイト)
原材料の植物性・動物性区分の明示
これは消費者への配慮であると同時に、成長市場への対応でもあると考えています。国内のプラントベース食品市場は2021年の約340億円から2025年には約730億円まで拡大すると予測されており、世界のプラントベース食品・飲料市場も2031年には1,664億米ドル規模に成長すると見込まれています。さらに、日本を訪れるベジタリアン・ヴィーガンの外国人旅行者は年間145万人から190万人、飲食費にして450億円から600億円規模の市場を形成しています。国内のヴィーガン・ベジタリアン人口(推定2.4%)と合わせると、決して小さな機会ではありません。
約730億円
2025年 国内プラントベース
食品市場予測
1,664億米ドル
2031年 世界の植物性
食品・飲料市場予測
145〜190万人
訪日ヴィーガン・
ベジタリアン旅行者(年間)
約2.4%
国内ヴィーガン・
ベジタリアン人口(推定)
アレルギーがある人も、ヴィーガン・ベジタリアンの人も、安心してお菓子を選べる社会は、食の多様性に対応することでもあり、国内外での商品価値向上と新たな市場機会の獲得にもつながると考えます。ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
賛同者一同
このレターに賛同しますか?
署名することで、あなたの声がメーカーに届きます。一緒に変化を起こしましょう。
署名する ✍️